この記事を書いている僕は「食品工場」の単発バイト経験が3~4回ほどありまして、いずれも単発ですが、そこで経験した内容とともに、「食品工場」バイトの良いところや注意点などをお伝えできればと思います。
✓この記事の想定読者
・「食品工場」でのバイトの良いところや注意点を知りたい方
目次
「食品工場」のアルバイトはきついのか?
結論として、働いた感想としては「きつい」です。
しかし、同じ工場内でも部門によって行う仕事内容は変わってきますので、仕事内容が「きつい」「楽だ」というのも、工場や部門、それから個人の感覚によっても変わってくるというのが本当のところだと思います。
そのため、ひとつ有効な方法としましては、「実際に働いたことのある人の経験談を知っておくこと」だと思います。経験談を知りつつ、その仕事内容が自分にとってどうなのか、と考えることで自分に合ったお仕事を見つけやすくなるはずです。
なお、この記事では前半部分で僕の「実際の体験談」をお伝えし、後半部分に働くにあたっての「注意点」や「きつかったこと」を書いています。
「食品工場」のアルバイトの内容って?
「非常に忙しい」バイトでした。
全体的にスピード感が必要でして、特に機械に合わせて作業する場合や、「仕分け・出荷作業」の場合、遅れると影響が大きいので、プレッシャーを感じます。
機械は途中で疲れないけど、人間は疲れるので途中からついていくのに必死で意外と持久力が必要です。
・「食品工場」のアルバイトはおすすめ?
結論として、お金稼ぎを目的にするならあまりオススメはしません。
しかし、普段食べているような食品が作られている所を知りたい方、仕事内容に少し興味があるという方は一度やってみるのもありだと思います。
普段コンビニで良く見かける「食品の製造」や「配送まで流れ」の現場が分かるので面白い部分もありますが、仕事内容は「きつい」部類と感じます。
1.「食品工場」で実際に働いた内容【体験談】
ここでは、僕が経験したお仕事の中で以下の2つの内容を軸にお伝えします。
B「コンビニ弁当などの仕分け・出荷作業」
(いずれも一日単発)
A「お寿司やおにぎりの製造作業」
・時給:「1000円」
基本的に1時間の昼休憩以外ほぼ動きっぱなしでした。残業はありませんでしたが9:00~17:00に業務が凝縮されていて、良く言えば充実していました。
やることが多すぎて朝から夕方の勤務終了まであっという間でしたが、感じる暇がなかったため、忙しい割に「きつい」とは感じませんでした。
昼休憩以外ないのは、業界によっては珍しくはないのかもしれませんが、仕事の合間のちょっとした5~10分ほどの間すらなかったです。なんかノンストップという感じで。
8:30 着替え、手洗い&うがい
このときに頭まですっぽり覆う白い衣服を私服の上から着まして、爪や手の傷チェック等終わらせました。
製造室に入る前にはゴミ&ほこりをとるコロコロクリーナーを白い衣服の上から転がします。
あと工場によっては、下のような「エアシャワー」を通ることになっています。周囲から風が出てきて、衣服についたゴミやホコリなどを飛ばすためです。
↓
9:00~ 勤務開始
9:00~13:00 作業(午前)
午前中の主なお仕事は「お寿司用のすし飯」と「いなり寿司」を作ることでした。
「すし飯作り」はトレーの中に入ったごはんと酢をしっかり混ぜてすし飯にすることでした。
大きめ縦50㎝、横80㎝くらいの大きめのトレーでして、この混ぜる作業をひたすら繰り返していく感じでした。
「いなり寿司」作りは油揚げ(茶色い部分)の中にごはんをひたすら詰めていく作業でした。
楽しい作業でもあるのですが、基本スピードを求められるので楽しむ余裕はあまりなかったですね。
13:00~14:00 昼休憩
14:00~17:00 作業(午後)
午後は引き続き少し「いなり寿司」作りをしました。それから「お寿司やお弁当の箱詰め&フタ閉め作業」、「出荷先仕分け」そして「清掃(後片付け)」という流れでした。
「お寿司やお弁当の箱詰め&フタ閉め作業」はベルトコンベアーで流れてくる感じでした。
時間がきつくなると、責任者の方が機械の設定を早くされたので、遅れないように必死でした。
残り30分前くらいは「清掃(後片付け)」の時間でした。
17:00 勤務終了
B「コンビニ弁当などの仕分け・出荷作業」
・時給:「1000円」
こちらの仕事では製造には一切かかわらず、出来上がった商品をひたすら、出荷先別に「仕分け」と配達のトラックまでその荷物を運ぶ「出荷作業」をしていました。
9:00までに工場へ出勤し、Aの時と同様に着替えや準備を済ませました。
9:30勤務開始
9:30~12:00 午前の作業「店舗別の商品仕分け作業」
出来上がった商品を出荷する店舗ごとにケースに入れて分けていく作業でした。
ケースは縦50㎝、横70㎝くらいのものでして、商品到着してすぐだと店舗でも見ることができます。
その商品を入れたケースを10個くらい重ねたのをひと塊として、それを何十個と作っていく感じです。
12:00~13:00 昼休憩
13:00~15:30 午後の作業①「午前の続き」
ほぼ午前と同じような作業
15:50~20:00 午後の作業② 【18:30以降は残業】
これまでと同じような「店舗別の商品の仕分け作業」をしつつ、積んだ商品ケースをそのまま配送トラックに商品を流していく作業。
内容は上記の通りですが、これ、時間的に余裕があまりなく、遅れると商品の店舗到着時間にも影響するので、素早さが必要でした。
とはいえ、10個積んだトレーのタワーは重く、あまり早く動かすとタワーが崩れて商品が台無しになる可能性もあるので、神経も体力も結構使います。
20:00 お仕事 終了
2.食品工場バイトの「向いている方」や「注意点」
・「向いている方」(短期向け)
・食品の製造などに貢献したい方
・「食品の製造」の現場を知りたい方
・素早い作業が苦にならない方
・体力のある方
→自己判断で大丈夫です。
※人見知りの方でも働きやすい
→専用の服を着るので、顔が分かりにくいため
・「特に大変だったこと」
・休む間もなく忙しい場合がある【休憩時間が少ない(昼休憩以外ない場合も)】
僕は他にも「引っ越し作業(個人・企業)」、「倉庫内仕分け作業」、「100円ショップの開店・閉店スタッフ」等を経験してきましたが、「食品工場」はこれらと比べ休憩時間が取りにくく、動きっぱなしの状況が長く続きました。
休憩時間がとれない理由は主に2つあると思いまして、1つ目は「人数の割にする仕事量が多いこと」と、2つ目は「機械を相手に仕事すること」です。特に2つ目の理由が大きいかと思います。
1つ目は「小さな工場だと人を増やすにもスペースの上、無理。」というようなところもありまして、僕の経験上小さな工場ほど、休憩が取りにくく、仕事がハードだった印象です。
2つ目「機械を相手に仕事すること」ですが、「食品工場」ですと例えば、流れてきた弁当箱におかずを載せる作業のように「機械に合わせて作業しないといけない部分」がありまして、これを素早くしないといけない場合は大変ですね。
人間は機械と違ってだんだん疲れてくるので。これが遅れると機械を一旦止めないといけない状況になる場合もありまして、けっこうプレッシャーもあります。
・「注意点」
1.事前に必要な「身だしなみ」準備
食品を扱う中でも「食品工場」の身だしなみは極めて厳格なので注意が必要です。
(1) お仕事に入る前に爪を短く切っておくことが必要
→基準は「手のひら」の方から爪が見えないくらい
(2)ケガやあかぎれなど手に傷があるとお仕事に入れないもしくは、仕事内容が制限される場合がある
(3)男性はひげを事前に必ず全部剃っておく必要があることに注意
(4)髪の毛は全部帽子に入れて、外に出せないことに注意
メガネはOKですが、お仕事の内容によっては、湿気でメガネが曇って、作業がしづらくなる場合があります。【実体験】
2.休憩時間以外はトイレにいけない場合もあり
3.扱う食品によってはにおいがきつい場合がある
4.お仕事当日はなるべく早く工場につくようにする
→特に初めての方は意外と着替えやその他準備に戸惑うこともありますので、勤務開始時間の30分前には工場に到着しておくのがベストです。
補足:【大学生】初めての「食品工場のバイト」は「単発派遣」がおすすめ!
学生の場合、1日からの単発派遣が可能ですので、おすすめです。
その理由は「1日なので仕事内容、職場を体験のような形で働けるから」でして、1日からなのでこれならまだ仕事や人間関係などの不安も少ないはず。
この記事を書いている僕も大学2年の後半くらいまで、仕事内容や人間関係が心配で全然バイトできなかったのですが、この単発派遣をきっかけにバイトを始められました。
「働きたいけど、いろいろ心配でなかなかバイトできない」という学生の方はぜひ「単発の派遣」を利用してみてください。
まとめ:【バイト体験談】きつい?大学生が「食品工場」で働いて経験した内容
最後に重要なことだけもう一度…
出勤前の準備で絶対に必要なこと、それは「身だしなみ」です。
その理由は、工場についてからでは治せないことが多いからでして、例えばひげは工場に行ってから、ひげ剃り忘れたことに気が付いても剃れないですよね。
爪は最悪切り忘れても、工場で切れる場合が多いです。
手の傷などがある場合は、とりあえず同じ職場の方や責任者の方などに相談してみましょう。
「食品工場」きついところが多いですが、少しでも興味のある方はひとつの経験としていってみるのもありですよ。
特に学生なら単発派遣で1日から勤務するのも可能なので。